公益財団法人 愛知県緑化センター・昭和の森

花のみごろ



ナンバンギセル(煙管草)科名:ハマウツボ科  別名:オモイグサ
ナンバンギセルは他の植物の根に寄生して、養分を取りながら生育する寄生植物です。葉緑素を持たないがゆえに自分で光合成をして生長することができません。  草丈は10cm~20cm。花が咲くまで姿がほぼ見えないので、いきなり生えてきたように錯覚しますが、生育期には茎は地際~地中にあり鱗片状の葉を付け寄生主の養分を取って生長しています。夏以降にそこから花柄をにょっきりと伸ばして地上に上がってきます。花柄の先端にはぷっくりとふくらんだ萼(がく)があり、そこから淡い紅紫色(まれに白色)の花を一輪、うつむきかげんに咲かせます。花は筒状で先端が浅く5つに切れ込んでいます。その姿をかつて南蛮人の船員がくわえていたマドロスパイプに見立てて「ナンバンギセル」の名前が付きました。 万葉集では「思草(おもいぐさ)」の名前で登場しており、古くから日本で親しまれている植物だといえます。 緑化センターでは、ロックガーデンで見ることができます。