愛知県弥富野鳥園

飛来する野鳥!

種名 画像 特徴
カルガモ 水辺で1年中見られる。他のカモの雌に似ているが、比較的大型。腰の部分に白い三日月模様(三列風切羽根の縁が白い)、飛ぶ時、腹は黒く見える。水辺の草地に巣をつくる。
ハシビロガモ 秋になると日本に越冬のために渡来し、春に繁殖のためシベリアへ渡る。採食方法に特徴があり、何十羽単位の群れで水面をぐるぐる回りながら渦を作り、中心に集まってきたプランクトンなどを幅広いくちばしで吸い込み、くちばしについている歯ブラシ状のものでろ過して食べる。外観はくちばしが幅広いことと、オスの色合いはマガモのオスに似ており、緑、白、茶色のコントラストがとても美しい。
キジバト 市街地や都市公園、雑木林などに一年を通して生息している。ドバトなどとは違い群れを形成していることは少なく、1~2羽単位で行動することが多い。繁殖時期は春から夏にかけてが多いが、他の時季でも繁殖する。「デデーポオポオ デデーポオポオ」と特徴ある声で鳴く。
カイツブリ 湖沼、池、河川など比較的身近な場所に生息している。エサは主に魚類で潜水をしてとる。よくカモの仲間と勘違いされるが、全く別の種(カイツブリ目カイツブリ科)である。営巣期になると水上にある杭や水面に垂れ下がった木の枝などに巣を作る。ヒナが孵ると親鳥の背中に乗っている愛らしい姿を見ることができる。留鳥。
カワウ 全身が黒く、首、胴、尾が長い。くちばしの先がカギ型に曲がっている。水面では体を深く沈め、魚を採食するためによく潜水し、その後濡れた羽を乾かすために杭などの上で翼を広げる独特のポーズをとる。群れで飛行する時は隊列を組む。日本の鵜飼で使われるのはウミウの方。留鳥または漂鳥。
アオサギ 全長が約90cmあり、日本で観察されるサギの中では最も大きいとされている。主なエサは魚類、両生類、爬虫類など。その他では小型哺乳類や鳥類のヒナなども食べることもある。飛び立つ時や飛んでいる最中に「グァ」、「ゴァ」、「ギュァ」などといったしわがれた大きな声を出すのが特徴。海岸や河川、水田などで一年中観察できる。留鳥または漂鳥。
オオバン 池、河川などに生息し、水草の根や葉を好んで食べる。冬季になると数が増え、多いところでは数百羽単位の群れになる。くちばしの上部に白い額版があるのが特徴。留鳥または冬鳥。
セイタカシギ 脚が赤くて長く、水上でたたずむその装いは凛として美しく、水辺の貴婦人、水上のバレリーナとも呼ばれている。全長は約37cm、魚類、甲殻類、昆虫類の幼虫などを採食する。以前は旅鳥として日本に渡りの途中に立ち寄っていた、最近は留鳥として日本で繁殖するようになってきている。
イソシギ 海岸、河川、水田、干潟などに生息。水中昆虫の幼虫やハエ、トンボなどの昆虫類も採食する。水辺で腰を上下に振りながら歩いている姿をよく見かける。体下面は白く、白い部分が胸側部分に入り込んでいるのが特徴。留鳥。
コアジサシ 海岸、河川などで主に群れで行動している。採食方法は水面にダイビングをして小魚などをとる。河原などの礫地にコロニーをつくり繁殖するが、近年、繁殖場所の減少に伴い、愛知県では準絶滅危惧種に指定されている。夏鳥。
ミサゴ 全長約60cm、翼開長(翼を広げた時の長さ)が160~170cmで、トビと同じぐらいの大きさ。タカの仲間では珍しく魚食性で、水面を低空で飛翔し、水中に足から飛び込んで魚をとる。飛んでいる姿は正面から見ると、他の猛禽類に比べ翼がM字型をしていることが多く、全体的に翼下面が白っぽく見える。
チュウヒ 生息地は主にアシ原や草原地帯で、ネズミ類や小鳥、爬虫類などを採食している。飛翔時は、翼を広げた時に他の猛禽類よりもV字型になり、あまり羽ばたかず悠然と空中を滑空する。アシ原等の開発により全国的にも数が少なくなってきており、各地で保全に向けた取り組みが行われている。
オオタカ 体長は50~56cm、ハシボソガラス、ハシブトガラスぐらいの大きさで、それほど大きいわけではない。オオタカの漢字での表記は“蒼鷹”で、「蒼(あお)い色をしているタカ」という意味であるといわれている。小鳥やカモ類、サギ類のほかネズミやウサギなども採食する。主に山地の林や農耕地などに生息しているが、最近では都市公園などでもよく観察される。
ノスリ 平地から山地の林、農耕地などに生息し、特に冬場に多く観察できる。エサはネズミや両類類、爬虫類、鳥類、昆虫類など。腹部の模様に特徴があり、喉から胸のあたりまでは白く、腹は茶色、そこから尾羽の先まで白くなっている。正面から見ると、白い“前掛け”をしているように見える。
カワセミ 海岸、河川、池、用水路など比較的身近な場所に生息している。木の枝にとまり、そこから水中に飛び込み魚類をとる。雌雄ほぼ同色だが、雌は下くちばしが赤橙色をしている。繁殖期以外は単独で行動する。留鳥または漂鳥。
モズ 体長は約20cmほどで、主に昆虫類、カエル、ミミズなどを採食する。ネズミやシジュウカラ、メジロなどといった小鳥を襲うこともある。また、獲ってきた昆虫類や小動物を樹木の枝に突き刺しておく「はやにえ」(早贄)という習性がある。成鳥のオスは過眼線が黒く、メスは褐色。秋になると、平地にある農耕地などの樹木の枝の先端に止まり、「キィキィキィキィ キッ キッ キッ」と尾羽を上下に振りながら、けたたましく鳴く。留鳥または漂鳥。
ヒヨドリ 市街地の公園や農耕地などに生息。「ピーヨピーヨ」と大きな声で鳴き、特に秋から冬にかけて数が増える。木の実から野菜の葉、昆虫類や両生類などいろいろなものを食べる。波状飛行で飛ぶのが特徴。留鳥または漂鳥。
ウグイス 平地から山地の林、藪が多い公園や河原などに生息している。春になると「ホーホケキョ」とさえずるが、それ以外の時季は「チャッチャッチャッ」という地鳴きになる。主に昆虫類を採食する。留鳥または漂鳥。
メジロ 山地の林や平地の樹木の多い公園などに生息している。花蜜や昆虫類、木の実などを好んで採食する。頭部から上面は黄緑色、目の周りに白いアイリングがあるのが特徴。留鳥または漂鳥。
オオヨシキリ 平地から山林の主にアシ原に生息し、昆虫類や草木の実などを採食する。繁殖期になると、雄は「ギョギョシ ギョギョシ」と濁った大きな声で鳴く。 また、カッコウに托卵される鳥としても有名。夏鳥。※托卵・・・自分では子育てをせずに、他の鳥の巣に卵を産み、育てさせる習性。
ツグミ 農耕地や芝地、公園などに生息し、群れで行動する。エサになるミミズ類などを探すために土の中をほじくりかえしては早足で移動し、胸を張って立ち止まる。木の実なども好んで採食する。冬鳥。
シロハラ 平地から山地の林のほか、樹木の多い公園などに生息している。林の中の暗い場所を好むため、あまり姿を見かけない。「キョキョキョキョ」と大きな声で鳴くのが特徴。エサは昆虫類、木の実などを好んで採食する。冬鳥。
ジョウビタキ 秋から春にかけて市街地にある公園や農耕地、川原など比較的身近に観察できる。秋に渡ってきたばかりの頃は縄張りを主張するために「ヒッ ヒッ ヒッ」と鳴く。オスは顔から喉のあたりまで黒く、胸から下はオレンジ色をしており、鮮やかなコントラストが特徴的。
キビタキ 春に日本に渡ってきて平地から山地の林のほか、都市公園などの林にも生息している。メスは薄茶色のような地味な色合いをしているが、オスは黄色と黒色のコントラストが美しい。繁殖期の雄は「ピィ ピピリ」「ピッ ピュル~」など様々な声でさえずる。
ハクセキレイ 海岸、河川、農耕地のほか、最近は都市部でもよく見られる。「チチチ チチチ」と鳴きながら波状飛行するのが特徴。昆虫類、水生昆虫類を好んで採食する。街路樹や電線などを集団ねぐらにする。留鳥または漂鳥。
カワラヒワ スズメほどの大きさで、「キリキリキリ コロコロコロ」とよく鳴きながら飛んでいる。飛翔時には羽の黄色い部分がよく目立つ。身近な樹木の多い公園や農耕地などにも多く、電線に集団で止まっている姿もよく見かける。留鳥または冬鳥。
オオジュリン アシ原やその周辺で繁殖し、秋冬は本州以南のアシ原に群れる。チッと小声で鳴くが、澄んだ声でチーウィンと最初にアクセントのあるのばす声が特徴的。留鳥または漂鳥。
野鳥観察資料
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